原本である「雪に生きる」という本を図書館で借りて読んでみました。
猪谷六合雄さんの「雪に生きる」は
山と渓谷社、岩波少年文庫、羽田書店、角川文庫、
新潮文庫、創元文庫、ベースボールマガジン社、実業之日本社
など少なくとも8社から出版されており
一番古いのは羽田書店版で1943年に出版されたようです。
その一番古いのを読んでみたかったのだけれど
うちの市の図書館にはベースボールマガジン社版しかありませんでした。
ちなみにベースボールマガジン社は
猪谷さんの長男、猪谷千春さんの元舅さんが設立したそうです。
内容は明治時代に初めてスキーの存在を知ったところから始まり
日本各地を雪を求めて転々とする生活が描かれています。
全体的に、凝り性で頑固なおじいちゃんの
すっごい武勇譚を聞いている感じの本です。
猪谷さんは靴下をはじめとしてなんでも自分で作ってしまう人で
そのDIYエピソードがわたしにはおもしろかったです。
一番よかったのが、90cm×90cm×180cmの小屋を作り
勉強部屋にしたエピソード。
窓にはそれぞれに色が違う五枚の薄手の絹のカーテンをかけて、
読んでいる本や気分によって引くカーテンを換えたそうです。
-----
肝心の靴下の話ですが、上巻で一章割かれており、
作ったいきさつが書かれています。
猪谷さんが靴下のパターンを考え始めたのは昭和の始めごろからで
完成には8年を費やしたそうです。